Aqua Tips
No.006 TDSメーターの選び方 - 2006.11.25
自作系のネタが多いAquaTipsですが、今回はイオンパックの発売以来、 多くの方からご質問を頂いたTDSメーターの選び方についてご紹介いたします。 ちなみにTDSメーターは『水中の不純物の量』を測定する器具です。

世の中には機能的な差異は殆ど無いのに製品によって価格が何倍も違うものはよくあります。 今回紹介するTDSメーターは数千円〜数十万円までピンキリで製品がありますが表面上は機能的な違いが殆どありません。 実はこの価格の違いは『測定範囲と測定精度』の違いです。 したがって、製品選びの際には使用目的にあった製品を選ばないと後悔することになります。

こんな風に書くと『ウンチク付けてエラく高いものを勧めるんじゃない?』と警戒されがちですが、 アクア用に市販されているTDSメーターはマーフィード マイクロTDSメーターしかありません。 結論を言えばアクアリウムの水質測定にはこれで十分ですし、WPWで常用しているTDSメーターもこの製品です。

TDSメーターの購入前に慎重に検討してもまず確実にこの製品に行きつくはずです。 理由は『1万円以下で購入できるTDSメーターはこれだけ』だからです。 さて、このTDSメーターには『ppmタイプ』と『μSタイプ』の2種類があります。 WPWに寄せられる質問の多くが『どちらを選べば良いのか?』というものです。 引っ張ってもしかた無いので結論を書きます。

『お勧めのTDSメーターを教えてください。どの製品を購入したらいいですか?』
『マーフィードのTDSメーターでppmタイプがオススメです。』

さて、その理由ですがまずは左の写真を見てください。 マーフィードTDSメーターの『ppmタイプ』と『μSタイプ』です。 見た目は殆ど変わりませんが『中身もほぼ同じ』ですw
メーカーのホームページには 『0〜999ppmまでを表示するppmタイプと0〜1990μSまでを表示するμSタイプの2種類を揃えました。液晶表示数値×10がμSの数値になります。』とあります。 ppmとμSの違いは別の機会に解説しますが『多くのTDSメーターではμSを0.5倍した値をppmとして表示』しています。 計測センサーが同なら精度は同一ですから、単純に考えればμSタイプは0.5ppm単位で測定できることになります。

ところがマーフィードのTDSメーターは『どちらのタイプも3桁しか表示できない』のです。 ppmタイプの測定範囲は0〜999ppmですから3桁で足りますが、 μSタイプは0〜1990μSなので3桁では表示しきれないため、 表示上は下1桁を切り捨てた0〜199となります(本体に『×10μS』と書いてある)。

表示上の1μSは、実際は10μS=5ppmなのです。 よって『μSタイプは5ppm単位でしか計測できない』と言えます。

さて、アクアリウムで使用する測定レンジは0〜150ppm(0〜300μS)もあれば必要十分です。 この測定レンジはμSタイプの表示だと0〜30となります。 つまり、同じ測定レンジに対して『ppmタイプは150段階表示』なのに『μSタイプは30段階表示』なのです。 同じ測定センサーを使った製品なのに『1/5の測定精度』になってしまうのです。 これでは『μSタイプ』を選ぶ理由はありません。 ということで、WPWでは『1ppm単位で測定表示できるppmタイプ』をオススメしています。
≫WPW推奨のデジタルTDSメーターはcharmさんでどうぞ

そうそう、TDSメーターには『校正液』も必須です。
TDSメーターだけ購入しても標準付属品に校正液は付いていませんので購入し忘れると_| ̄|○
≫校正液も忘れずに!